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2008年08月27日

固有名詞の使用について

三国志について小説を書いていても、三国志に直接関係の無い固有名詞を書く事はあります。

例えば、

師には冉有に喩えられたりもしたが、これは才に仍る評価ではなく、消極的な性格を指しての事だろう。
だとか、
儒官である私が言うべき事では無いが、抑々儒者に真面な政事は出来ぬと思う。新の王莽を見れば、それは良く解かる事では無いか。そして劉表は、儒学者王暢に学んだ歴とした、正真正銘の儒者なのだ。
なんて書きますが、「冉有」は孔子の門人ですし、「新の王莽」なんて三国志の200年位前の人物ですから、三国志ファンに向けて書いても、知られていない可能性があります。
「後世に顕われると云う伽藍菩薩」といった科白は平気の平左で書けるのですが、三国志に関わらない言葉は、どこまで説明無しに使用して良いのか迷います。
無論、自分の知識が然程多くない事は承知していますが、しかしそれでも、持っている知識の全てが、一般的な知識であるとは限らないからです。自分が知っている事の全てが一般常識であると思う事は、書き手として大きなマイナスだと思います。

却説、そんな時に参考にするのが、ukiぺであです(本当の名前は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』といいます)。
どう参考にしているのかと言いますと、――ukiぺであに項目の有る固有名詞は、説明無しに使っても良い――という独自ルールを作り、項目として存在しているなら、一般的な単語だと一応みなす事が出来るとしました(これは飽くまでも、中国古代史の項目が充実していない為のもの。誰かが頑張って充実し始めたなら、基準には出来なくなって了います)。
ukiぺであの説明には虚偽の記載が多く、俄かに信じる事はできませんが、項目だけを頼りとするなら、これがなかなかに便利です。

先程

過去地上に強大な悪が起こる事は、何度かありました。例えば先史時代に起こった、二畳や三畳、白亜の大絶滅。何れも神仙達の行動は間に合わず、殆どの生命が死滅了した。有史以後でも、蚩尤、共工、刑天と、地上に現れた悪は枚挙に遑ありません。そして近世。楚漢戦乱の時代に、魔王司馬卭が現れます
という文章を書きました。これをチェックしてみましょう。

二畳 ok 「ペルム紀」の項目
三畳 ok 「三畳紀」の項目
白亜 ok 「白亜紀」の項目
蚩尤 ok 「蚩尤」の項目
共工 ok 「共工」の項目
刑天 …… …… …… ng (涕)

刑天の項目はありませんでした(泣)

※尚、上で使用した「先史時代」と「有史以後」は、一般的な使い方ではありませんので、ご注意を。この使用方法を信じたら、大恥をかきます。

記述者 strap : 2008年08月27日 01:51

コメント

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三国志群雄伝 火鳳燎原 The Ravages of Time

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三国志群雄伝火鳳燎原 9

いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。


三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

三国志 ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。
三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。


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