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2008年01月19日

ヲタクの知識

インターネットの世界を巡っていると、世の中には凄い知識量の人が居るなぁと驚かされる事がしばしばある。
例えば三国志に関する事柄でも、僕などでは全く敵わない程の知識を有している人は少なからずいるし、新しい発見に気付かされる事も少なくない。
先日などは、漢詩に関する掲示板を見ていて感心をしたものだ。漢詩どころか、漢文でさえ怪しい僕は、詩を鑑賞できる人や、一つのセンテンスから誰の何と言う作品なのかわかる様な人には、羨望のまなざしを送らざるをえない。無論、自作できる人など、尊敬の対象である。

僕自身コンピュータの分野は苦手で(前職はサーバ技術者だが)、良く調べ物をする。先日は一人の(恐らくは無名の)個人が書いた記事を参考に、ある作業を終えた。この無料で情報を公開して下さった方には、ありがたいと感じてしまう。大変に難しい作業であったが、この記事を参考にしたおかげで何とか解決する事が出来た。

日本には無名の優れた人々が大勢存在する事を、僕が見た少ない範囲でも実感できるのが、インターネットの世界だ。

却説、ここからは全く別の話である。全く逆の事を、同時期に気付いてしまった。

世間には大した知識が無いのに、専門家の顔をしている人々が大勢いる。
まぁ皆さんおわかりだと思うが、ヲタクという人種だ(念の為に書いておきますと、マニアとヲタクは全く違います)。
「自称三国志に詳しいヲタク」が、本当に後漢時代や三国時代に詳しかった例を僕は知らない。「車に詳しいヲタク」が車に詳しかった例も知らないし、「銃好きのヲタク」が銃器に詳しかった例も僕は知らない(尤もこの例は、ソフトエアーガンには詳しかったのかも知れないが、僕が全く知らないので判定不能だった)。
ヲタクというのは、以前の記事で書いたが、「グロッグは空港の金属探知機に検知されない」とか、「グロックは世界初のポリマーフレームを採用した銃」だとかを本気で信じてる人種である。「サブマシンガンとアサルトライフルは同じ用途で使われる類似の銃」とか、「口径が12番ゲージの銃は12口径だ」とか、平気の平左で言っちゃう人達なのだ。
ジョルジュ・メリエスの名前も知らないのに、映画好きを自称したりするのには本当に唖然とさせられる(僕は当然、映写機で数本見ています。「月世界旅行」と、後はタイトルは忘れましたが、箱の中の人が消えるトリックの映画です。他にも何本か見てる筈なんですが、印象にありません。「雷神」という数分程度の映画も同じ日に見たのですが、これは違う人かな?)。

で最近、彼ら(若しくは彼女ら)が「バズーカ」を間違った意味で用いている事に気付いた。「バズーカ」とは日常生活で使う言葉でもないし、知らない事自体は可笑しくもなんとも無いと思うのだが、知らないくせに(多用して)使っちゃう、そんなヲタクちゃん達は実に痛々しい。
まぁ「バズーカ」については、「間違いですよ。知りたい人は検索してみて下さい」と書けば終わるのであろうが、一応簡単な解説を書いておく。本当に知りたい方は、検索して多くのページを見るか、専門書を紐解いて戴きたい(僕自身も銃砲では無いので、然程詳しくは無いのです)。
(尚、似た様な事として「デリンジャー」の様な例は別にあるが、こちらは「Deringer」とせずに、「Derringer」と綴る事が一般的になっているし、又それだけ一般化しているので、この問題とは別であろうと考える)


バズーカ
ヲタクちゃん達は「人(若しくは人型のもの)に対して、その身長程度のサイズの、長く大きな砲身を持つ大砲」という定義をしている様に見受けられるが、バズーカというのは米軍の兵器(ロケット発射器)の固有名詞(しかも愛称)でしか無い。「機関銃」という様な一般名詞ではなく、「MG42」の様な形式名(兵器名)でもなく、「ヒトラーの電気ノコギリ」という様な愛称に過ぎないのだ。
バズーカの愛称で呼ばれるのは、以下の四つらしい。
M1対戦車ロケット発射器
M9対戦車ロケット発射器
M18対戦車ロケット発射器
M20対戦車ロケット発射器
これは、ヲタク達がロケット発射器という兵器のカテゴリーを知らないが為に、大型の筒状兵器を「バズーカ」と呼称しているのだと思う。バズーカの属するカテゴリーを、一般にも良く知られている兵器で言うならば、RPG-7が最も近いタイプだと思う(ただし、RPG-7は「無反動砲」の特徴も併せ持つので、厳密には異なるが)。
尚ヲタク共には「バズーカ砲」という様な使われ方をするが、ロケットを発射する為の器具なので、「砲」でも無い(但し、ロケット弾を発射する噴進砲という兵器はある)。又、ロケット弾とミサイルを混同している者も多いが、ミサイルと違ってロケット弾は誘導が出来ない事にも留意が必要。

記述者 strap : 2008年01月19日 22:31

コメント

こんにちは、いつも掲示板に物語を書いてくださってありがとうございます。
どこに書けばいいかわからなかったのでここに書かせていただきました。
誰か解らないと思いますが、みんなで小説作ろうぜの幽霊スレッド主です。
これからもなにとぞヨロシクお願いします。
あと記事と関係ないコメントが嫌でしたら消してくださって結構ですので。
人の顔をうかがうような性格なのでこのように嫌なら消してもいいです見たいな事をよく言ってしまいますがよろしくお願いします。

記述者 kazu : 2008年02月01日 20:23

こんにちは。
kazuさんに来て頂いて嬉しく思います。
ああいう交流の場を作って頂いた事に感謝です。

こちらからも近い内にご挨拶に伺いますね。
今後も共に切磋琢磨していきましょう!

記述者 ストラップ : 2008年02月01日 20:55

オススメ三国志

三国志群雄伝 火鳳燎原 The Ravages of Time

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三国志群雄伝火鳳燎原 9

いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。


三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

三国志 ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。
三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。


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