« 「牙狼-GARO-」ニコニコ動画より | メイン | 司馬八達-司馬朗・司馬懿の弟達 »

このweblogのエントリーベスト10はこちら→ベスト10
周倉に関するエントリー

Syndicate this site (XML)
ukiぺであの利用者ページ
mixiキーワード「理路整然
twitter始めました。

2007年10月01日

軍政とは?

先日書いた様に、奕旨と囲棋賦の違いについて書こうと考えていたが、時事ネタを優先し、又もや後日にする。

さて、新聞各社の報道を見ますと、そこではミャンマー連邦政府(軍事政権を認めないという意味で、未だにビルマと言う人がありますが、台湾等と違い、実質上ではなく事実上の政府ですので、ここではミャンマー連邦政府と呼称します)の国体を「軍政」と表している様ですが、僕の知る「軍政」という言葉にその様な意味はありません。
恐らくは「軍事政権」の略語として用いているのでしょうが、それでは「軍政」若しくは「軍事行政」を指す場合に曖昧になってしまうと思います。
占領地や戒厳された国土の一部を軍が管理する事を「軍政」と呼ぶ事はある様ですが、それも本来の「軍政」の意味ではなく、又、その様な意味で用いるにしても、今回の場合には当てはまりません。飽くまで国の責任者は「国家法秩序回復評議会議長」若しくは「国家平和発展評議会議長」という肩書きなのですから。
ミャンマー連邦政府が「軍事政権」である事は間違いないのですが、それを「軍政」と呼ぶのはどうもおかしいと思います。

とはいえ、新聞が用いている用語に間違いがある筈が無い、という意見が大半でしょうから、辞書でしらべた事を、そういった権威を盲信する人達の為に写しておきました。
以下に、幾つかの辞典で調べた「軍政」の意味を書いておきます。「軍事に関する」若しくは「軍事の為の」行政・政務の意味であり、どちらの意味も政事という言葉の一部分を指す言葉に過ぎません。「軍隊による行政・政治」という意味では無いのです。

軍政
①軍事に関する政務。
②ぐんじぎやうせい(軍事行政)に同じ。
軍事行政
軍事の為にする国家の行政事務。これを分ちて、兵役(即ち国家の戦闘力の組織)に関する義務と軍事負担に関する事務とのニとし、陸・海軍大臣これを管理す。軍政。
(大倉書店 日本大辞典 言泉)


軍政
①軍事行政。国家が軍隊を維持・管理し、且つその目的のために人民に兵役その他の負担を課する国権の作用。
②軍事の政務。左伝・宣公十二年「百官象物而動、軍政不戒而備」後漢書・黄香伝「香暁習渡事、均量軍政、皆得事宜」
民政
①民に対する政治。宋史・真宗紀「禁内臣出使預民政」
②人民の安寧を維持し増進することを主たる目的とする政務。軍政等の対。
(平凡社 大辞典)


軍政
一般に一国の軍事に関する機能は、軍政(軍事行政)、軍令、軍事司法に大別される。軍政は、国家の一般統治作用の一部としての軍事に関する行政をいい、軍備、国防政策、編成装備、予算、動員、人事、教育訓練、経理、衛生といった国軍の建設、維持、管理等を行なう。(以下略)
(平凡社 世界大百科事典)

記述者 strap : 2007年10月01日 14:13

コメント

ああ、なんかこの手の勘違いってよくありますよね。
解りやすいとこだと「正史」なんて言葉はよく間違って使われている気がします。
結構言葉の本来の意味を勝手に脳内で変換してしまうんでしょうね。
ガノタがよく使っているのを目にすると、思わず吹き出しそうになります。
「宇宙世紀の正史では!」みたいな…

ま、わしはなるべく辞書で意味を調べるようにはしてますが、たまにそうしたミスはしてしまいます(汗)

そういえば以前、博物館で「情報操作」や「禁教令」の意味で議論にしたことがありますが、その時も「なんでこの人は調べもしないで決めつけるかなぁ」と嫌な気分になったことはあります。
(もはやそんな問題じゃなくて、ガセネタ王もいましたが)

とりあえず絶対的な自信があっても、調べるという姿勢は大事かなと思ってます。

記述者 しす : 2007年10月22日 18:45

とはいえあれだけ新聞各社が「軍事政権」の意味で「軍政」と書いたら、そろそろそういう意味になるかも知れません。言葉というのは生きていますからね。

例えば「勃つ」なんて書いて「たつ」と読ませる事が既に一般的になりつつありますが、「勃」というのは「勃発」などの「勃」で、「俄かに」という様な意味ですね。立つというのは「勃起」の「起」の部分の方の意味なんですが、今更それを言っても日本語として定着しちゃってますからね。

「宇宙世紀の正史」ってどういう意味なんですか?
「公式設定」位の意味なんでしょうかね?

「ガセネタ王」は例の人以外にも、という事でしょうかね。ああいう所では、偽の情報を全然知らない人が見て信じちゃうのも心配です。
インターネット上ではガセネタが沢山氾濫しています(僕も以前発信してしまった事があります)。インターネット上での記述はズブの素人が書き込んでいる事もありますし、鵜呑みは禁物ですね。

記述者 ストラップ : 2007年10月24日 13:52

オススメ三国志

三国志群雄伝 火鳳燎原 The Ravages of Time

三国志群雄伝火鳳燎原 三国志群雄伝火鳳燎原
三国志群雄伝火鳳燎原 2
三国志群雄伝火鳳燎原 3
三国志群雄伝火鳳燎原 4
三国志群雄伝火鳳燎原 5
三国志群雄伝火鳳燎原 6
三国志群雄伝火鳳燎原 7
三国志群雄伝火鳳燎原 8
三国志群雄伝火鳳燎原 9

いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。


三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

三国志 ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。
三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。


その他の三国志

その他の三国志はこちらです。