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2007年08月15日
子供の頃、アトムや写楽が好きで、BJは苦手だった
今は全くの逆で、手塚作品の中ではブラックジャックやアドルフに告ぐの様な、現実により近い物語を好むようになった。自分なりに理由を考えてみた。
(以下、性差に関する記述をします。女権拡張論者には不快な内容かも知れませんが、女性蔑視、或いは女性尊重といった主旨で書かれた文章ではありません。ただ僕は、後天的な事のみで性差が生じると考える事をナンセンスであると考えてはいます。生物には本能があり、雌雄には体の構造としての差異が存在します)
本が好きだといういう女性の内には、ファンタジー(幻想小説)が好きだという女性も多いと思う。しかし男でファンタジーが好きだと言うものは少数派であろう。無論僕も好きではない。
しかし僕は本来、コナンやゾンガーといったファンタジー小説を夢中で読んだ子供であったし、友人達とはトールキンやフリッツ・ライバーの諸作品を論じる様な子供だった(今考えると邦訳の少ない作家ですね)。
そんな僕が、今では一切ファンタジーを題材にした作品(小説、映画、漫画等)に馴染めないのである。
それは、成長の過程で、「ファンタジー」という荒唐無稽な物語を受容れられなくなったのであろうと思う。
(尚、以下「ファンタジー」という用語を「明らかに現実離れしている作品」という意味で用います。この「明らかに」の部分を説明するのは難しいですが、とりあえずフィーリングで追いて来て下さい。僕の中では、スペースオペラはここで言うところのファンタジーの内であり、操縦系巨大ロボットなどは一応外としておきます。線引き曖昧ですが、よろしく御願いします)
経験的に考えて、多くの男性にも同じ事が言えるであろうから、「ファンタジー」を好むのは、基本的に女性と子供であると言っても良いだろう。
こう書くと、「女性は子供が好む様な幼稚な話が好きだ」という意味に取られるかもしれないが、僕はそうは思っていない。どちらかといえば男性の脳は、エンターテイメントを愉しむという機能で大きく劣っているかも知れない、という事を主張している。
又、子供とは違い、それを女性は「荒唐無稽」と確乎りと認識して鑑賞しているいる訳で、それは子供の楽しみ方とは別であると思う(子供だってわかっているんでしょうが、子供よりも確乎りと、という意味で)。
先程ファンタジーを「荒唐無稽」と書いたが、別に「荒唐無稽」なのはファンタジーに限らぬし、多くの物語は現実離れしている。現実を舞台にしている筈の推理小説も多くは荒唐無稽であり、冷静に考えればありえない話ばかりが描かれている。先にあげた手塚治虫氏の漫画ブラックジャックも、良く考えれば現実離れした物語である。
では何故、ファンタジーだけがダメなのか?
それは、ファンタジーの構造にあるのだと思う。
ファンタジー小説は、その「荒唐無稽」な部分の登場に比較的理屈を書かない。寧ろ書かない方が、すっきりとして、くどくなくて良いとさえ言える。しかし、現実と物語を別物として楽しめない脳には、それがいかにも子供っぽく感じてしまうのだ。
男性が好む作品は、奇異なものを描く時、その理屈を(嘘でも良いから)並べ、これから起る、或いは起った事柄の不思議を、読者に納得させようとする。男性は「物語と現実の間を架け渡す超自然的なもっともらしい理論」が入る事によって、やっと物語を愉しむ準備が出来るのであろう。これが無いと、「こんな話、ありえる訳が無い」などと、アホな事を思ってしまうのである。
そういう意味では、「物語」と「現実」を分けて考えられる多くの女性の脳の方が優れていると言えるのでは無いかな、と考えてしまう。男は基本的に、「物語」と「現実」をごっちゃに考えてしまい、物語に現実性が無いと判断すると、途端に覚めてしまうという、貧しい脳で生きている気がする。
女性と違い「現実的な考え方」を苦手とする男性は、成長の過程で理屈っぽくなり、論理的に感じられないものを軽視する脳の構造になる(真に論理的である必要は無く、そう感じられるもの、という意味です)。そうしなければ、「現実的な考え方」が身に付かないのであるから、仕様が無いのだと思う。しかし理屈っぽい思考への変化は、大人としての成長であると同時に、物語を愉しむ能力の退化であるのでは無いだろうか。勿体無い事でもある。
尚、「ごっちゃに考えてしまった上に、荒唐無稽だと判断できない脳が貧しく無いか?」という問題に関しては、角が立つので答え無い事にしておく(男女かかわらず、そういう人も少なからずいると思いますよね)。
記述者 strap : 2007年08月15日 01:12
コメント
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いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。
三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)
ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。「三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義は三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。