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2007年07月04日
夏侯惇が左目を失った事件に関する事-平話の場合
僕が三国志小説を書く時、夏侯惇が登場するシーンでは、弓箭と利き目や利き目の判定方法に書いた様に、「目」、「眼」、「眇」、「見る」、「視る」といった
言葉が自然と多くなる。それは両眼である時の夏侯惇であっても同様であり、それだけ夏侯惇の個人を表す要素としての「隻眼」に、僕が重きを置いているという事であろう。
夏侯惇,夏侯惇が左目を失った事件に関する事の中で、夏侯惇が三国志演義中でどう左目を失うかを書いたが、今回は三国志平話の場合である。ちょっと引用してみよう。
呂布発箭、正中夏侯敦左眼。夏侯敦落馬、抜箭。夏侯、「父精母血、不可棄之。」其目睛一口噉之、上馬再戦。呂布言、「此人非常人也」呂布大敗。
え~っ、とビックリする様に内容が異なる。
先ず箭を放った人物であるが、これが曹性では無く、呂布であるというところが、先ず全く違う。
そして目玉を喰らった夏侯惇を見て、「こいつタダ者じゃねぇ~」と、あの呂布が発言しているのである(平話でも呂布は、あの呂布です)。で、「呂布大敗」と。
夏侯惇、演義よりも強めに描かれているかも知れない。
記述者 strap : 2007年07月04日 00:02
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いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。
三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)
ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。「三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義は三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。