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周倉に関するエントリー

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2006年11月18日

周倉:三国志演義の登場人物、周倉

世間でよく知られた様に、周倉は架空の人物である。
周倉のモデルの一人は、周倉木強人也に書いた様に周昌であると考えられるし、又、「周瑜魯肅呂蒙伝第九」で「坐有一人曰、夫土地者、惟徳所在耳、何常之有」と登場する「坐有一人」もそうであると考えられている。
しかし矢張り架空の人物だ。関帝爺に従属する使役神たる周倉に、ご利益などある筈が無い。

さて、周倉の活躍を見ていると、面白い事に気付く。
彼は「力持ち」で「脚が速く」、「持久力に優れる」という戦闘特性を持っているが、それと同じ様に、「水上・水中での行動が得意」な様なのだ。
三国志演義第七十四回では、「倉素知水性、又在荊州住了数年愈加慣熟」と、水練に長けていた事がはっきりと書かれている。
つまり周倉は、「カイゾーグ神敬介」や、「バタフライゴールドメダリストにして汎海洋救難・防衛組織「WASP」に所属していた四男」のポジションなのである。

さて、ここで周倉初登場の第二十八回を思い出して欲しい。

「果見一人、黒面長身、持鎗乗馬」
と、彼は「色黒」であると書いてある。
周倉は黒い身体つきをしているのだ!

ご存知の通り、五行説で黒は「水」を表す。
戦闘時の「水性担当者」である周倉は、当初からそのイメージカラーを纏って登場していたのだ。

又、黒というのは、水中では保護色(隠蔽色)の役割も果たす。潜水艦の色も、当然黒い。
ハーマン・メルヴィルの「白鯨」という小説に、モビーディックという名のアルビノのマッコウクジラが登場するが、これは水中では目立って仕様がない。多くは幼い時に喰われてしまうだろう。アルビノの鯨が成長できるのはフィクションの世界だけである。
そういう意味で黒い肌は、水中活動従事者にとっては隠密に向き、機能的なのだ。

畢竟、水中用サイボーグには、銀の鱗を施すよりも、黒い肌の儘が良い。後のギルモア博士の手術は、明らかな失敗と言えよう。

記述者 strap : 2006年11月18日 15:02

コメント

額に輝くVとV♪

今回なにげにマニアックなネタ満載ですねw
仮面ライダーXにサンダーバードのゴードン、サイボーグ009のピュンマ。
(個人的にはモビーディックもツボなんですけどね)
何となくゴードンもピュンマも水中専門なんで活躍の場が少ないのは残念です。
(Xはさすがに主人公なんでそうでもありませんが)
でも三国志ネタにこういうアプローチの仕方はなかなか面白いと思います。
これからも楽しみにしてます。

記述者 しす : 2006年11月22日 15:08

いつもマニアック魂全開の心算なんですけどね(汗)
まあ更新少な目ですが……

しかし折角黒人なのに、銀の鱗貼っ付けちゃう博士の神経を疑います。ただこのエピソードは「人種差別」問題を考えさせられるエピソードでした(なのに今は大阪府堺市の団体から圧力がかかり、このエピソードは削除されているのだそうです)。
しかし一時期は漫画で黒人を書いただけで「人種差別」などと(大阪府堺市の団体に)指摘(?)、抗議され、出版社等が慌てて対応する、という時代がありましたが、最近はそういう事は無いんでしょうかね。

記述者 ストラップ : 2006年11月23日 00:28

まぁ、確かにいつもマニアック魂全開かもしれませんが、今回はそれに輪をかけてってことで。
大阪堺市の団体ってアレですね。
例の『ちびくろサンボ』を廃刊に追い込んだ…。
タカラの『ダッコちゃん』やカルピスのマーク、『ジャングル黒ベエ』なんかも被害にあったようですが。
過剰な黒人差別問題も風化しつつある、と考えればいいのですかね。
ちびくろサンボにせよサイボーグ009にせよ、あれを差別というのもどうかと思うのですがね。

記述者 しす : 2006年11月24日 12:41

実は「ジャングル黒ベエ」は指摘されて無いのだそうです。
「オバQ」の一エピソードが指摘された為、出版社の判断で封印したみたいですね。
ちなみに「ちびくろサンボ」に関しては、あの絵本の服のセンスが、黒人を莫迦にしているという判断の様です。


又、「sambo」が黒人への蔑称だからでもある様です。彼、本当はインド人なのに(汗)
似た様な例としては、「China」と同じ意味である筈の「支那」を中国人への蔑称であると莫迦な事を言ってる人が有りますが、その人達は「支那服」、「支那蕎麦」、「東シナ海」を「チャイナ服」、「ラーメン」、「東中国海」としか呼称しない様ですね。「支那」というのは江戸時代から使われてきた言葉で、蔑むニュアンスを含んだ言葉ではありません。僕は積極的に使うべきだとは言いませんが、控える必要も無いと思います。

話が逸れ過ぎました(汗)
まぁ、「蔑称」か否かは本来もっと議論されるべき問題であると思いますね。

記述者 ストラップ : 2006年11月25日 02:46

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三国志群雄伝 火鳳燎原 The Ravages of Time

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いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。


三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

三国志 ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。
三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。


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