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2006年07月16日

孫康映雪 車胤聚蛍

友人の450RIDERちゃんがブログ触れていたので、ちょっと書く。
友人の記事はこちら→450RIDERの梁山泊

「蛍の光(正式な表記は"螢の光")」という曲は、「哀愁」という映画での印象の為、本邦では商店の閉店時に流される曲という印象が強いが、本来そういう曲では無い(韓国や台湾では、今も卒業式でながされる曲でもある。大日本帝国の五族協和政策に因る文化の交流の為か?)。
この曲の原曲はスコットランドの民謡「Auld Lang Syne」という。それは、「仲間との再会を祝して杯を酌み交わす」という内容の歌詞である。

「星条旗よ永遠なれ」や「雷神」で知られたマーチ王ことジョン・フィリップ・スーザは、その名を冠した金管楽器、スーザフォンの考案者としても知られている。
これはマーチが好きな人には常識的な事だと思うが、「Auld Lang Syne」はスーザの「名誉ある古代砲兵隊(1924年 "由緒ある砲兵中隊"とも 原題:Ancient and Honorable Artillery Company)」の原曲でもある。凄く格好のいい曲なので、是非聞いて戴きたい。

却説、この和訳の歌詞のモデルとなった「蛍雪の功(孫康映雪 車胤聚蛍)」は、「蒙求」に収められたもので、複数の資料に当たるという事で触れた旺文社の漢文の教科書にも取り上げられている。
尤も、本来

孫子世録曰、康、家貧無油‥‥‥
と始まるところを、
晋孫康、家貧無油‥‥‥
と改変している様である。

簡単に調べてみたが、「車胤聚蛍」の出典は、「晋書卷八十三 列伝第五十三 車胤伝」の様である。

家貧不常得油、夏月則練囊盛数十蛍火以照書
と、そこにはある。
だが「孫康映雪」の出典は判らなかった。どなたか教えて戴きたい。

(追記:2007/11/22)
「初学記」巻二雪に「宋斉語」を引いて書かれているのが、孫康映雪の出典らしい。

記述者 strap : 2006年07月16日 17:31

オススメ三国志

三国志群雄伝 火鳳燎原 The Ravages of Time

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三国志群雄伝火鳳燎原 3
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三国志群雄伝火鳳燎原 8
三国志群雄伝火鳳燎原 9

いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。


三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

三国志 ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。
三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。


その他の三国志

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