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2006年05月22日
「更」や「時辰」とは?
三国志に仮託するという事の様な小説作法に関する話題はしていたが、最近は三国志の話題を全くしていなかったので、三国志の話題に暫く帰ろうと思う。
三国志小説で時間の経過や時刻を表現するのは難しい。
時刻を表す単位に「更」というものがある。例えば「呉書 程黄韓蔣周陳董甘淩徐潘丁伝第十」には、
至二更時、銜枚出斫敵、敵驚動、遂退と書かれている。
又僕は、自作『元譲出征』の中で、
縦隊で一時辰程進むと、楽進の部隊の奮戦が見える。と書いた。これは時間の経過を表している。
三国志平話には、
そこで夜二更(およそ午後8時~10時の間)の注として、
二更:古い時代、夜の時を計る単位。日没から日の出までを五等分にし、それぞれ「初更」、「二更」、「三更」、「四更」、「五更」とする。一つの「更」はおよそ二時間に相当する。とある。
ちくま訳では、「呉書 程黄韓蔣周陳董甘淩徐潘丁伝第十」で二更を「夜半に近づいた時刻」、「呉書呉範劉惇趙達伝第十八」では五更を「夜明け方」と説明している。
角川漢和中辞典の付録、「時刻方位表」に因ると、
初更 21時
二更 23時
三更 01時
四更 03時
五更 05時
との事なので、三国志平話の解説とは若干異なる。
又手元の辞書二種に因ると、
三更:夜の十二時。真夜中。
五更:昔の時刻の名。今の午前四時。
三更:一夜を五つに分けた三番目。子(ね)の刻。ほぼ午後十一時~午前一時。とあった。
五更:①昔、日没から日の出までを五つに分けた名。②第五更。寅(とら)の刻(こく)。午前四時、およびその前後二時間。戊夜(ぼや)。
さて、話を「時辰」に移すが、三国志平話には、
二時辰ほどの時が過ぎ、国舅が内裏より出てきたや
一時辰もたたぬうち、馬騰らはみな殺されてしまった。などといった表現が見られる。これは時間の経過を示している。注に因ると、
二時辰:古い時代の時間を計る単位。一昼夜を均等に十二に分け、その一つを一時辰とする。一時辰は現在のほぼ二時間に相当する。との事である。
小説を書く身には、ありがたい言葉である。
全く話は変わるが‥‥‥
知らぬ内にこちらのサイト
※http://blog.so-net.ne.jp/club-kimagure
で紹介して戴いていた。大変に感謝したい。
投稿者 strap : 2006年05月22日 11:29