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2006年05月04日
本邦を代表する大作家について
ちょうど一年前、大作家の誕生日に書いたが、本日五月五日は、中島敦の誕生日である。
渡辺 一民著、中島敦論は、「北方行」を中島敦のライフワークとして捕らえ、「北方行」絶筆の理由を、中学時代の友人である湯淺克衛氏の著作、「カンナニ」が検閲された事と推測している。
そして「北方行」に続く各作品を、それが書かれなかったが為の代用品、そしてそれらからの脱却の過程、として論じている。なかなかに面白い。
この本では、
「北方行」の特徴として最後にあげなければならないのは、アクチュアリティーというか、作者中島敦の現代史への関心の深さである。(中略)今日の中国現代史の書物と比較してもじつに完結かつ正確なものであって、同時代の一人の日本の文学者が五年と経たぬうちにその生きた時代をこのように広い視野を持って歴史としてとらええたことに、わたしは瞠目せざるをえないと指摘する。
この指摘に因り気付いたが、この作品に限らず、確かに現代を舞台にした中島作品には現代史への感心が見られる。この事が、後のスティーブンスの伝記的作品や、歴史的資料を題材(若しくは設定を借りた)数々の代表作の下地とも言えるかも知れないと思う。
もう一冊紹介しておく。
中島敦―注釈・鑑賞・研究は、一部の作品本文(抄録)と注釈も同時に収めた研究書である。旧字旧仮名で中島作品が安く読めるのは嬉しいし、「山月記」と比較する為に李景亮の「人虎伝」が全文(邦訳で)収録されているのも嬉しい。「第四章 『悟浄出世』中の「鮐魚の精」を巡る諸問題」は、「五 菊池寛との引用箇所との関連性」など、興味深く読んだ。
又、著作目録と年譜はありがたい。
投稿者 strap : 2006年05月04日 01:59
コメント
夜中に必死になって記事書いてましたけど‥‥‥
今日は未だ五月四日ですよ(笑)
私を放っておいてパソコンに向かってたのに。
投稿者 胡蝶 : 2006年05月04日 12:55
ゴメンなさい。
折角遊びに来てくれていたのに、放ったらかしにしてしまいましたね。
何か変だなぁ~とは思っていたのですが(汗)
かっこ悪い‥‥‥(泣)
久しぶりの大失態です。
投稿者 ストラップ : 2006年05月04日 20:51