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2006年04月06日
情報を与えるタイミング
夏侯惇が左目を失った事件に関する事等、色々なカテゴリーで書いたが、現在天草さんのサイトの三周年記念用に、「夏侯惇出征」という作品を執筆中である。
ネット上に作品を公開するのはこれを最後とするつもりで、力を入れて書きたいと思う。
先日、勢いだけで随分と書いたが、文章が支離滅裂の為、これは削除した。
しかしこれはそれだけが原因なのでは無く、読者に早い時期に情報を与えすぎていると感じたからでもある。
情報が少な過ぎる作品は、漠然としすぎていて面白くない。書き手の方が意図的であろうとなかろうと、あまりにも情報を隠している作品というのは、中弛みして面白みが少ないのだ。想像で補う部分が多すぎると、つまらない作品に感じてしまう事は多い。
その為、我々は早い段階で読み手に多くの情報を「与えてやりたい」という気持ちが働くが、これが曲者なのだ。これも又失敗をする。作者が意図的に隠している事柄へのヒントは、あまり書きすぎるべきではない。
料理は食べる直前に調理されたものが最も美味しい。
小説の中の情報も同じで、必要な時になって初めて(明確に)提示される方が良いのである。
今回僕は、読み手の知能のレベルが「低い」という前提で、初期に明確ではないにしろ、多くの情報を書いてしまっていた。しかし読者の中にはやはり「低く」は無い人も多いだろうと思う。読者の知的レベルは、「低い」とはやはり思わない方が良い。どちらかといえば、「高い」と設定すべきであろうと思う。
ここはヒントを減らし、その隠していた事柄を明らかにする際に、言葉を多くして解説すべきであろうと思った。
この「ヒント」、「解説」での情報量というものの匙加減も難しい。
何度が書き直して、バランスの良い点を探ってみようと思う。
記述者 strap : 2006年04月06日 01:19
コメント
オススメ三国志
三国志群雄伝 火鳳燎原 The Ravages of Time
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いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。
三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)
ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。「三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義は三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。