« 呂布特集号への期待と呂布人気について | メイン | 山月記の初出 »

このweblogのエントリーベスト10はこちら→ベスト10
周倉に関するエントリー

Syndicate this site (XML)
ukiぺであの利用者ページ
mixiキーワード「理路整然
twitter始めました。

2006年01月17日

孫策詔呂範弈棋局図四十三子から

「戦乱の序章」連載の最中ですが、少しお休みをして。

三国志と囲碁(3)で、

いつか孫策詔呂範弈棋局図で一本小説書きたいと思います(余談ですが、判別のつかない尻文字を「面」として、「孫策詔呂範弈棋局面」とする説もあります)。
などと書きましたが、早速その気になってシナリオハンティングしはじめました(汗)タイトルはズバリ「孫策詔呂範弈棋局(仮題)」と、そのままです(汗)
何故四十三子で途切れているのか、何故孫策(と思われる後手黒番)が圧されているのか、という事を、「三国志 卷五十六 呉書十一 朱治朱然呂範朱桓伝第十一 呂範伝」の記述など(特に注に引く「江表伝」の記述)を参考に、僕なりに解釈してみたいですね。

尤も事実であったかの様に作品にはしますが、僕は呉と碁で書いた様に、この棋譜は後の世の創作だと考えています。

ちょっとでも史書に無い事や、史書と異なる事に気付くと、「歴史の歪曲だ!!」と騒ぐ人達がありますが‥‥‥
間違っても、創作と歴史的事実を混同してはいけません!!
物語は物語として愉しみましょう。歴史のお勉強ではありません。
そもそも、小説が歴史に近づかねばならぬという義務はありません。歴史をモチーフにするというのと、忠実な再現とは違いますし、歴史学者でもなく、増しては当事者でもない身に、何故、全くのフィクションを介在させない作品が作れましょうか!

(歴史小説を読んで腹を立てている人を良くみますが、小説は飽くまでフィクション。作者の歴史認識とですら一致する訳では無いのです。これについては、三国志の歴史的事実と、三国志小説を参照)


調べてみて、僕が自分の過去の作品で呂範がどう書いているか、探してみました。
探してみると、唯の一箇所だけ「わが三国志 第三部 張遼離憂(ネット未公開作品)」という作品に(汗)長すぎてネット公開していない作品ですし、折角なのでここに引用します。

張遼の来襲を知った海陵の水軍は全軍総崩れとなった。張遼、洞浦において呂範を破る。四万級の首を斬り、拿捕一万艘。さすれど張遼の病篤く、竟に江都に薨去する。
只のヤラレ役でした(笑)
尤も僕の作品では、呉書シリーズ以外で呉書の登場人物がまともに扱われる事は無い傾向です。「わが三国志 第二部 関羽離析(ネット未公開作品)」という作品では、
李術というのは孫策同様兇暴な男で、揚州で軍を破ると、到る所で略奪を働いた。
とか、
曹公の軍は、水陸合わせて二十万の士卒であり、迚も適わぬと孫権は怯え震えるばかりで、降服を検討するのみである。又その臣下にも、抗戦を唱える者は唯の一人も無かった。併し、左将軍劉備の幕僚、策士諸葛亮が澱み無き弁説に依って妙策を授けると、智慧無き人々の気持ちも固まり、俄にこれを迎え撃つ次第となった。
とか、結構散々です(笑)

シナリオハンティングついでにネット公開する予定の次回作の予告です。
次回作は夏侯惇を主役にした、

夏侯惇出征 ──「わが諸夏侯曹伝」の中──
という作品です。お楽しみに。

尚、このタイトルの由来については、中島文学からの影響を参照の事(笑)

記述者 strap : 2006年01月17日 03:16

コメント

オススメ三国志

三国志群雄伝 火鳳燎原 The Ravages of Time

三国志群雄伝火鳳燎原 三国志群雄伝火鳳燎原
三国志群雄伝火鳳燎原 2
三国志群雄伝火鳳燎原 3
三国志群雄伝火鳳燎原 4
三国志群雄伝火鳳燎原 5
三国志群雄伝火鳳燎原 6
三国志群雄伝火鳳燎原 7
三国志群雄伝火鳳燎原 8
三国志群雄伝火鳳燎原 9

いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。


三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

三国志 ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。
三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。


その他の三国志

その他の三国志はこちらです。