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2005年10月12日
戦略・作戦・戦術(5)
そろそろ、
「戦争論」→クラウセビッツ→シャルンホルスト→ナポレオン
の流れに持っていき、ナポレオンの話をしようかと思ったが、ここは歴史を語るブログでは無いので控えておく。ナポレオンは砲兵の出身であるから、発石車の話に持っていったり、好きな音楽家ベートーベンの「ウェリントンの戦い」という(かの有名なサリエリが初演奏で指揮をしたという)曲も紹介できる。ナポレオンの伝記を翻訳した尚歯会の小関三英を紹介できるし、セントヘレナ島時代の便器を福岡市博物館で見た思い出を書いたりと、非常に美味しい題材だけに勿体無い気はするが、纏まりが無くなるので、捨てる事とした。
さてそろそろ、現代戦の知識を三国志小説へとコンバートする事について語る。
僕の作品、「八門禁鎖陣」は、曹操軍の妖陣「八門禁鎖陣」に、劉備の幕僚である徐庶が趙雲を用いて対処するという、戦闘シーンのみで構成された短編小説である(これに関しては、八門禁鎖陣、「八門禁鎖陣」の執筆(1)、「八門禁鎖陣」の執筆(2)と、過去三回書いてきたので、粗筋等は省略をする)。
この作品は、
「妖陣、八門禁鎖陣がもしも実在をしたならば」
というテーマで、八門禁鎖陣というシステムを構築してみた。それなりのリアリティは得られたのでは無いかと考えている。
ここに出てくる妖陣、八門禁鎖陣であるが、実はこれにはモデルがある。
徐庶の発する説明をちゃんと読んだ方にはご理解戴けたと思うが、これは「アクティブディフェンス」と呼ばれる防御方法の縮小版に過ぎない。
無線機の発達した現代とは違い、三国志の時代には、状況を後方の機動部隊に伝達する手段が発達していない。だから本来の「アクティブディフェンス」を三国志小説にそのまま流用させる事には無理があるだろう。しかしかといって、この様に現代戦の知識が全く意味を成さないという事は無い。三国志小説を書く者としては、戦略、作戦、戦術等について調べる事に意味が無いとは思わない。
記述者 strap : 2005年10月12日 11:11
コメント
コメントありがとうございます。興味深く読ませていただきました。
なにせ、私もone of オタクsですから。
戦史とその外の分野をつなげるのは、むしろ私のほうがやるべきなんでしょうね。
記述者 アズンチャ : 2005年10月12日 19:27
建築史は建築学科の分野で、文学史は文学部の分野の人が主に研究対象とする様ですね。
それらの特殊な分野の研究の為には、その分野自体の知識が必要不可欠になる為に、歴史学者が敬遠している部分もあるかもしれません。
戦史は屹度、政事や軍事の分野の歴史ブランチなのでしょうね。
記述者 ストラップ : 2005年10月13日 10:48
オススメ三国志
三国志群雄伝 火鳳燎原 The Ravages of Time
三国志群雄伝火鳳燎原三国志群雄伝火鳳燎原 2
三国志群雄伝火鳳燎原 3
三国志群雄伝火鳳燎原 4
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三国志群雄伝火鳳燎原 7
三国志群雄伝火鳳燎原 8
三国志群雄伝火鳳燎原 9
いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。
三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)
ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。「三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義は三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。