« 英雄と名将の立つ風景 第六回 | メイン | 英雄と名将の立つ風景 第八回 »

カテゴリーへ
三国志小説作品目録
三国志小説論:エントリー一覧
ブログランキング・にほんブログ村へ

2005年08月26日

英雄と名将の立つ風景 第七回

冥府の王だ。
眺め見る劉艾はそう感じた。
奴は冥府の王に違いない。
一騎打ちを求むと叫ぶ華雄の前に、一人の大男が現れた。男は冥界の空気を纏うかの様な漆黒の戎衣に、血塗ぬられた様な真っ赤な顔。鬚は人にあらざる事を象徴する様に妖しく、仰々しい迄に長い。その禍々しさを、劉艾は思う。
それは正に、冥界を統べる王者の人相だった。永劫の闇より這い出してきた冥王の姿だった。
男は華雄の前に立つと、長大な偃月刀を振るう。
死の舞踏。
それは一瞬の風だった。
王は偃月刀で地に落ちたものを掬い上げ、身を翻す。
劉艾達は見送るより外無かった。


目次へ

投稿者 strap : 2005年08月26日 14:47

ホームページ制作・ビジネスブログ(商用ブログ)構築|福岡・大牟田