« 三国志と囲碁(2) | メイン | 呉と碁 »

カテゴリーへ
三国志小説作品目録
三国志小説論:エントリー一覧
ブログランキング・にほんブログ村へ

2005年06月16日

夏侯淵の騎馬

夏侯淵は疾速の用兵を得意とし、 常に敵の不意を突いた為、「典軍校尉夏侯淵、三日五百、六日一千」と、軍中では語られていました。恐らく騎馬隊を率いるのが抜群に巧かったのでしょう。
そんな夏侯淵の用兵とは、具体的には一体、どの様なものだったのでしょうか?

馬を戦いに使うに利点を挙げるならば、主なものは、以下四点だと考えます。。

・長距離を短時間で移動(戦略レベル)
・戦場での素早い機動(作戦レベル)
・戦闘における、大質量の物体の移動という威圧効果(戦術レベル)
・非騎乗者に対する高さ等の有利(武術レベル)
(似ているようですが、一番目とと二番目は、全く別の事柄です。例えるならば、驢馬とチーターはどっちが速く動けるかという問題です。大食いと早食いが似て異なる様に、質が全く違いますね)
一般的には、騎馬を扱うというと、作戦レベル、戦術レベルでの勇ましさばかりが思われますが、夏侯淵を評価した言葉にこれらは全く挙げられません。彼を評した言葉はただ、戦略レベルである素早い長距離移動能力です。
恐らく突撃をする様な騎馬戦術は不得手とした位なのでは無いでしょうか?

 というのも、夏侯淵タイプは、例えるならばマラソンランナーのタイプで、配下には瞬発力の速筋よりも、遅筋を要求する様な場面が多かったと考えられるからです。又、当時の馬には鐙が無く、人馬共に体力を消耗した様です。夏侯淵という人は、休息のタイミングをとるのが抜群に上手かったのだと推測します。


僕自身は自作でこう書きました。

戦略としての騎兵の利点は、長距離を急行する事が出来る事にある。飃疾で知られた夏侯淵は、この能力に特に優れていた。速駆けは馬も騎手も大きく体力を消耗するが、夏侯淵はその休息の取り方が実に巧みなのだ。信じられぬ強行軍を、難無くこなしてみせる。併し馳走を得意とする彼も、戦術としての騎馬の利点を生かす事には不得手であった。戦術としての騎兵の利点とは、大質量の物体を突入させる事による打撃である。
夏侯淵の左翼の目的は、迂回機動をし、後方若しくは側面から攻撃を加える事にある。だがそれは陳宮の見た所、明らかに失敗していた。というのも、前校が左にずれて薄くなり、中央の曹仁が随分と敵陣深くまで突入した様だったからだ。これは敵が夏侯淵を防ごうと、前校を延翼し防いだからであると、陳宮は推論する。恐らく敵右校も側面防禦の為、そこで堅く護っている事であろう。今、前校全体が左側に動きつつあった。敵左校は前面の防御に出てくる構えだ。陳宮はこの動きを封じる手を打たなければならなかった。
僕の小説では数少ない、夏侯淵の話題でした。

投稿者 strap : 2005年06月16日 23:29

コメント

大伴流夏侯淵、読ませてもらいました。
機動力に優れていた…という説明では何に優れていたのか、分かりづらいですよね。

勘違いする人は某所で話題に上がった足の速い人物だと勘違いしそうw

投稿者 天草 : 2005年06月18日 09:22

周倉は足速いですね。赤莵に追いつける位速いですから。
水滸伝の天速星、神行太保戴宗と良い勝負かも。

投稿者 ストラップ : 2005年06月19日 23:16

ホームページ制作・ビジネスブログ(商用ブログ)構築|福岡・大牟田