« 三国志と大宰帥大伴卿 | メイン | 三国志と囲碁(1) »
2005年06月10日
建安三年、追撃戦(8)
さて、今回は最終回ですので、主役の登場です。
曹操は一時安衆で(擬似的な)抵抗の構えを見せますが、結局は張繍に気づかれぬ様に離脱をしました。
精兵を抱えた張繍は、曹操の抵抗の構えを時間稼ぎと気付き、追撃に移ろうとします。それを一度諌めたのが賈詡でした。賈詡は、曹操の策を見抜いていたのです。
併し結局、張繍軍は曹操を追撃し、周到に仕組まれた罠に掛かってしまいます。
ここでの賈詡の献策は秀を極めます。
促更追之、更戦必勝何と、敗軍の張繍に対し、直ぐに追えば必ず勝つと言うのです!!
事実張繍が少ない兵で追撃をすると、曹操軍に大きな被害を与える事ができました。
後に賈詡は謂います。
「将軍は強いが、曹操程ではない。曹操は負けて退いているのでは無く、事情があって退いているのだから、罠もある。だから追えば負けるといいました。併し、一度負けてやれば敵は脆くなります。だから攻めさせたのです」
僕は史料に残る軍事行動から考えるに、この賈詡は三国志中、最も戦術に優れた人物だと評価しています。曹操の後退の手際が鮮やか過ぎるだけに、それを上回る知恵者として賈詡は輝いていると感じます。
尚、張繍の追撃は、一度負けた兵を急に再編成したものでしたから、物資の不足などがあったのでしょう。曹操軍に決定的な打撃を与えるまでにはいきませんでした。
投稿者 strap : 2005年06月10日 00:02
コメント