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2005年06月04日

シナリオハンティング(1)

物語を作る時には、二つの作法が有る様に思う。
それは、

キャラクター優先
物語優先
かという事である。無論両方を面白くする事は重要だが
、「こんな人物を書きたい(この人を書きたい)」
と思って書き始めるか、
「こんな事件を書きたい(この出来事を書きたい)」
と考えて創作意欲が湧くか、という事である。
皆さんはどちらを創作の切っ掛けとされる事が多いだろうか?

僕の作品、呉書シリーズの二編(白沢図濃醪
)は、そういう意味で、全く違うアプローチで書かれています。

白沢図
この作品は、

三国志の主要なな登場人物が関わった事件の内、一般的には有名でありながら、三国志ファンにはあまり知られていない話
を書こうと思い、シナリオハンティングしました。多くの候補の中から、諸葛恪が関わったこの物語となりました。事件を調べる内に、諸葛恪を別の事柄から分析し、強気の人物としました。

濃醪
この作品は、(白沢図の前日譚か後日談にしたかったので、)呉に関係している人物か事件を書こうと考えました。しかし事件を見つけるのは面倒だったので、結局は呉関係者の有名人の紹介をする事にしました。しかし、紹介だけを主とした内容ですから、本当の有名人を書いても仕様がありません。そこで、

三国志に書かれた人物の内、一般的には良く知られた人物だが、三国志ファンはあまり語らない人物
の紹介を書こうと思いました。それで白羽の矢が立ったのが、鄭泉です。鄭泉は、実は(後日書きますが)一部ではとても有名な人物なのですよ(そう言えば、鄭姓で思い出したのですが、鄭玄なども、社会科の教科書に載る位であるのに、殆ど三国志ファンは話題にしませんね)。

つまり、白沢図は「物語優先」、濃醪は「登場人物優先」という事になるでしょうか。

投稿者 strap : 2005年06月04日 02:20

コメント

オススメ三国志

三国志群雄伝 火鳳燎原 The Ravages of Time

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三国志群雄伝火鳳燎原 9

いわずと知れた、三国志漫画の最高峰です。香港人の陳某氏が香港・台湾の雑誌で連載をしており、世界的な人気が有ります(これはその日本語翻訳版です)。
主人公は司馬懿と燎原火(趙雲)で、三国志物語を大胆なアレンジで描いているところが人気の少年漫画です。史実とは年齢が合わない等、大幅に改変された設定や追加されたキャラクターも沢山いますが、それが気にならない(というよりも、寧ろそこが良い)程面白い漫画だと思います。


三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

三国志 ちくまの全訳三国志の文庫版を、セットで売っています。
「三国志」は、西晋の陳寿が記した歴史書で、三世紀(つまり三国志の時代に近い年代)に書かれた、正史のうちの一つです(正史は「二十四史」と言う様に、複数存在します。「後漢書」や「晋書」も正史の内の一つです)。この訳本では、裴松之という人によって付けられた注釈も、同時に収められています。
尚「正史」とは、「正しい歴史」という意味ではなく、「ある国家によって認められた歴史書」の事で、三国志は正史の中でも特に評価は高い部類に含まれます。紀伝体という記述方法で書かれており、三国志は本紀(皇帝の伝記と、その治世の記録の事)と列伝のみで書かれています。
主役とも言える曹操の事は、主に魏書の「武帝紀第一」という部分に書かれています。曹操の息子の曹丕が「文帝紀第二」、孫の曹叡が「明帝紀第三」、そしてそれに続く「三少帝紀第四」の四つの部分が、「本紀」の部分です。
三国志演義の主役である劉備は、蜀書の「先主伝第二」、諸葛亮は「諸葛亮伝第五」、関羽や張飛は「関張馬黄趙伝第六」という列伝部分に納められています。
「魏志倭人伝」と俗にいう文章は、魏書(魏志)の「烏丸鮮卑東夷伝第三十」という場所に収められています。
三国志演義は三国志演義で面白いのですが、そのモチーフとなった史実を知る為には、先ず三国志を読むのが良いと思います。
読み易い文庫版で、入門用に最適ですよ。


その他の三国志

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