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2005年05月25日

弟子(2)

弟子(1))参照

世間的には中島敦の代表作といえば、
「光と風と夢」
「李陵」
「狼疾記」
の三作ですが、僕的には、
「山月記」
「悟浄出世」
そしてこの
「弟子」
です。確かに二作は素晴らしい作品ですが、中島の短編作家としての上手がこの三篇には良く出ていると感じるからです。三篇とも短いですし、人にも薦めやすいですしね。

携帯端末版のサイトに以前作品短く解説を書いていましたので、ここに採録します。

『弟子』は中島敦晩年の作品であり、死後に発見された遺稿である。
中島敦はその漢学の素養の為、支那の古典を題材として作品を書く事を得意とした。この作品では、孔子の弟子、子路を主役とし、儒者達を生き生きと描いている。初出は『中央公論』昭和十八年二月号。

中島敦は子路という良く知られたキャラクターを生かしつつ、それを自身の「懐疑する人」という、自身が多くの作品でテーマとしたキャラクターの一人とした(この代表は沙悟浄、隴西の李徴、ナブ・アヘ・エリバ博士、三造など)。疑似漢文調と哲学的要素。『弟子』は、中島敦の二つの魅力を備えた、真骨頂ともいうべき名著であろう。

今読んで実にそのとおりと納得してしまいました。

投稿者 strap : 2005年05月25日 23:16

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