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2005年05月21日
建安三年、追撃戦 (7)逆襲の準備
(建安三年、追撃戦参照)
さて、曹操は逆襲に向けて入念な下準備をした様です。
先ずは、
夜に険をうがちて地道をとおし、悉く輜重を過ごす。とあります。
夜に準備を始めるのは暗視装置やレーダーが発達した現在であっても矢張り上等手段で、敵に覚られてはならない作業は、霧の日や夜陰に紛れた行動が推奨されます。この場合、撤退の時期を隠す事によって逆襲の為の時間を作ったのですね。
又、輜重を先に通すのも、撤退先の常套手段です。
物資などを運搬する輜重輸卒は足が遅く、これに歩みを合せれば、離脱が巧くいきません。
離脱は引く時のタイミングと速度が重要ですから、ここに足の遅い輜重が混じっていれば上手くいかないのです。
ではどうやって補給を受けるのでしょうか?
これも実はスムーズに行くのです。
後退の際、物資をあずかる部隊は先行し、後退しながら道に物資を必要量だけ集積していきます。
こうする事によって、後退してくる部隊が順次、その物資を必要分だけセルフで補給し、より素早い撤退が可能となります。
つまり補給の為の部隊を先に行かせる事は、二重の意味で撤退速度を上げている訳です。
曹操という人物は、撤退戦を本当に熟知していたのでしょうね。
この後、
奇兵を設くと続き、
明けると、賊は公が遁げたと為して謂い、軍を悉して来たりて追う
と続きます。
「奇兵」は伏撃の為に隠す残地部隊を指し、「賊」は張繍、「公」は曹公を指します。つまり、張繍は曹操軍の見事な隠密行動に日が明けるまで気づかず、曹操が逃げたと兵を纏めて追撃を再開しました。ここでも敵に情報を与えなかった曹操の見事さが現れています。
そして、全てが整ったここからが、曹操軍の見せ場でした。
投稿者 strap : 2005年05月21日 11:19
コメント
コメントありがとうございます
リンク貼らしていただきました
またよろしくおねがいします
投稿者 考古学歩 : 2005年05月21日 19:00
コメントありがとう。
僕もちょくちょく見に行くね。
投稿者 ストラップ : 2005年05月22日 22:46