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2005年05月09日

建安三年、追撃戦 (4) 後退

建安三年、追撃戦の続き)

賊来たりて吾を追い、日に行く事数里と雖も、吾之に策するに、安衆に至りて繍を破ること必せり
ここでは追撃を遅らせながら、戦力を維持する事)を伴いながら後退している事がわかります。ゆっくりと下がりながら、敵の急襲を防いでいる訳ですね。遅滞行動が大変に難しい事は承知のとおりです。
モラール(morale=軍隊の士気)の下がりやすい後退でモラールを維持する事こそ、曹操の卓越した指揮を表現しています。
又、同じ部隊が常に追撃部隊と対峙していては、長期的後退では疲労しますから、入れ替えながら後退しています。つまり、逐次後退では無く、より高度な交互後退を指揮している訳ですね。
又、張繍軍の追撃は、平行追撃(相手の退却路に平行する道を利用した追撃)では無く、正面追撃であった事も推測できます。
ここで判るのは次の事です。

・曹操が戦力を温存していた事。
・交互後退を指揮していた事。
・敵が何らかの理由で平行追撃(迂回)が出来なかった事。
・(上記より)戦線が直線化し、前線が僅かになる事
・安衆への計画的後退だった事。

派手ではありませんが、安衆までに後退戦の難しさが充分に要求されています。
しかし安衆以後も、曹操の後退戦の実力が発揮されます。

投稿者 strap : 2005年05月09日 23:55

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